WADAX(ワダックス)は、GMOクラウド株式会社が提供する中小企業におすすめできるレンタルサーバーです。月額費用がリーズナブルながらも、ビジネス用途に求められるセキュリティとカスタマーサポートが備わっています。
WordPressサイトを1つだけ作る場合でも、複数作る場合でも、柔軟に対応できる料金体系も魅力です。
専門のIT担当者がいない中小企業に適した共用サーバーといえるWADAXを丁寧に解説していきます。
WADAXの機能一覧

WADAXの特長としては、下位プランのTypeBであってもWordPressを運用可能な点を挙げることができます。
レンタルサーバーの標準的なプラン体系では、最も低いプランでDBの利用が不可となっておりWordPressを利用できません。しかし、WADAXでは1つのWordPressサイトであれば、安価なプランを選んでもサイトやブログを開設することができます。
ただし、TypeBでは独自ドメイン・MySQLは1つずつです。
例えば、コーポレートサイトの他にサービスサイトを運用することを前提とした場合、必然的にTypeS以上のプランを選ぶことになります。
TypeS以上では、マルチドメインや複数のMySQLに対応していて、より柔軟なホームページ戦略を推進することができます。
また、WADAXではストレージにSSDを標準で採用しており、ホームページの表示の高速化が期待できます。
現在運用中のサイトの数や今後公開予定のサイトの数を考慮して、4つの中から最適なプランを選択しましょう。
機能 | TypeB | TypeS | TypeG | TypeP |
---|---|---|---|---|
ディスクスペース | 20GB | 50GB | 100GB | 150GB |
URLアドレス | 独自ドメイン | 独自ドメイン | 独自ドメイン | 独自ドメイン |
マルチドメイン | – | 10個 | 20個 | 30個 |
サブドメイン | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
MySQL | 1個 | 10個 | 20個 | 30個 |
FTPアカウント | 1個 | 10個 | 20個 | 30個 |
PHP | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
CGI | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
メールアカウント | 20個 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
バックアップ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
転送量 | 課金なし | 課金なし | 課金なし | 課金なし |
自動インストール | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
WADAXの料金表
TypeB | TypeS | TypeG | TypeP | |
---|---|---|---|---|
初期費用 | 3,000円 | 3,000円 | 3,000円 | 3,000円 |
月額費用(1ヶ月契約) | – | 2,200円 | 3,200円 | 4,200円 |
月額費用(12ヶ月契約) | 1,100円 | 1,800円 | 2,600円 | 3,600円 |
TypeB以外のプランでは1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月の支払い方法が用意されています。
WADAXの推奨プランであるTypeSでは月換算1,800円となっており、ビジネス利用のレンタルサーバーとしては他社と比較しても妥当な料金設定といえるでしょう。
WADAXはこんな人にオススメ
セキュリティ面の仕様などを見ると、WADAXはビジネス利用を想定したレンタルサーバーとなっています。
マルチドメインとDBは無制限ではない。逆にメールアドレスは無制限。このことからもWADAXが企業向けのホスティングサービスを意識してサービス設計されていると感じます。
同時に、電話サポート体制を充実させているので、専門知識のない中小企業のWeb担当者の人にこそ使って欲しいレンタルサーバーですね。
WADAXは下記のようなユーザーにおすすめです。
- コーポレートサイトの運用をしたい人
- 社内業務と兼務してウェブを担当する人
- メールだけでなく電話によるサポートを必要とする人
- 不正アクセスなどに備えたい人
WADAXのレビュー
中小企業のホームページ運用においては、過不足のないサーバー機能が提供されているといえます。マルチドメインやDBの複数利用が可能なので、複数のWordPressサイトを1つのサーバーアカウントで構築できます。
月額費用も比較的低価格です。価格面でも個人事業主を含めたスモールビジネス向けといえます。
そして、何より365日対応の無料サポートがユーザーにとっては嬉しいといえるでしょう。メールだけでなく、電話サポートが平日9-22時・土日祝9-18時で行われています。携帯電話からでも通話料無料です。急なトラブル時にも安心ですね。
また、WADAXはセキュリティを重視していることも特筆すべきスペックとなっています。
全プランにおいて標準でセコムトラストシステムズの「不正侵入検知予防サービス(IPS)」を装備。不正アクセスへの監視が24時間体制で行われています。
アクセスを集中させてネットワークに対して負荷をかける悪質なDoS攻撃・DDoS攻撃に対する防御についても、セコムトラストシステムズと共同で開発・運営する最新のソリューションを導入することで、アクセス不能などの恐れから守ってくれています。
ただ、WADAXの共用サーバーには、大きく2つの短所があります。
1つ目はSSL証明書が全プラン共通で有料となっていること。2016年あたりから常時SSLが必須ともいえる状況となっています。気軽にhttpsに移行できない点は、エックスサーバーなど他社のレンタルサーバーと比較して見劣りする部分です。
2つ目はバックアップが有料オプションであること。バックアップ機能そのものは、コンテンツやDBの復元をするリストアや、履歴の確認・スケジュール設定なども含めて充実しているといえます。ただ、有料オプションとなっている点はマイナス評価といえるでしょう。
WADAXのまとめ
WADAXのまとめです。
- ビジネス用途を想定したサーバー仕様設計
- 未経験者でも安心の365日電話サポート
- セコムトラストシステムズによる不正侵入検知予防サービス
- セコムトラストシステムズと共同での大規模DoS/DDoS攻撃防御
- GMOインターネットグループ企業によるサービス運営

IT・Webの専門知識がなくてもコーポレートサイトを安心して運用できるレンタルサーバーです。企業としてサーバーを検討しているのであれば、特におすすめのホスティングサービスといえます。
