Zenlogic(ゼンロジック)は、ファーストサーバ株式会社が運営する「クラウド型マネージドレンタルサーバー」。利用ユーザーとしては主に中小企業を想定していて、高い品質とリーズナブルな価格を特長とする仮想専用環境のレンタルサーバーです。
サーバー運用はファーストサーバ側で行うため、サーバー知識がない人でも共用サーバーのように安心してVPSを利用することができます。
全サイトに「ドメイン認証SSLサーバー証明書」を無償で利用することができるため、ネットショップなど会員情報を取り扱うサイトも安心して運営することができるレンタルサーバーです。
Zenlogic機能一覧

コーポレートサイトからECサイトやメディアサイトまで、幅広い用途のウェブサイトに対応できるスペックを持っています。
vCPUとメモリによって料金プランが異なりますが、レンタルサーバーとしての機能は全プランで共通です。
ディスク容量は最低でも大容量の1TB。メールアドレス数やFTPアカウント、運用できるドメイン数は無制限。
特に設定可能なドメインの制限がないことはZenlogicの強みといえます。同じクラウド型のレンタルサーバーである「wpX(設定可能ドメイン数は1)」と「COREPRESS Cloud(CP-1プランの設定可能ドメイン数は3)」と比較しても大きな優位点となっています。
データベース数についても無制限となっていて、MySQLだけでなくPostgreSQLも利用可能です。
また、このZenlogicは、スペック・機能面の充実だけでなく、サイト運用フェーズでも充実した機能を誇っているといえます。
企業認証SSLだけでなく、運用サイト全てで常時SSL化を行えるように「ドメイン認証SSLサーバー証明書」が無償提供されています。他のレンタルサーバーでも提供されているLet's Encryptだけでなく、シマンテックグループのRapidSSLをベースとしたドメイン認証SSLサーバー証明書も提供されていて、容易にSSLを導入・設定することができるようになっています。
同時に、SNI(Server Name Indication)にも対応していて、1つのIPアドレスで複数のSSLサーバー証明書を利用することが可能です。
つまり、1つのサーバー契約で複数サイトにおける異なる種類のSSLサーバー証明書の使い分けができるようになっています。より信頼性が求められるコーポレートサイトにはEV SSLを使い、通信の暗号化だけでよい情報サイトにはDV SSLを使うといった組み合わせができるのです。
Googleも含めてWeb全体で常時SSLが推進されている中、ZenlogicのSSL関連の仕様は優れているといえます。
その他、オプションサービスとして「CDN(コンテンツ・デリバリー・ネットワーク)」も提供されています。アクセスが集中することが想定される場合や動画配信サイトを運営する場合などには助かるオプションサービスといえるでしょう。
プランは、プラン1~プラン7まであります。下記の基本スペックは全プラン共通となっています。
機能 | プラン1~7 |
---|---|
ディスクスペース | 1TB(最大2TBまで拡張可能) |
URLアドレス | 独自ドメイン |
マルチドメイン | 無制限 |
サブドメイン | 無制限 |
MySQL・PostgreSQL | 無制限 |
FTPアカウント | 無制限 |
PHP | ◯ |
CGI | ◯ |
メールアカウント | 無制限 |
バックアップ | ◯ |
転送量 | 課金なし |
自動インストール | ◯ |
Zenlogic料金表
プラン1~プラン7のうち、プラン1・4・7を抜粋しています。
プラン1 | プラン4 | プラン7 | |
---|---|---|---|
初期費用 | 0円 | 0円 | 0円 |
月額費用(1ヶ月契約) | 3,300円 | 9,300円 | 22,600円 |
月額費用(12ヶ月契約) | 2,970円 | 8,370円 | 20,340円 |
プラン1~プラン7まで用意されていて、vCPU・メモリに応じて月額費用が異なってきます。
ディスク容量については、1TBが標準となっていますが、10GB単位で追加可能です。最大2TBまで拡張することができます。
プラン1~7の間で柔軟にプラン変更が可能です。ユーザー側の設定変更などは一切不要で、ファーストサーバ側でリソースの変更作業を行ってくれます。
利用状況にあわせてスケーラブルに変更できるクラウド型レンタルサーバーだからこそ、下位のプランからスタートし、ウェブサイトを大きく育てていくことも可能です。
将来的なことを見越して「プラン1」から運用開始できることも、Zenlogicが中小企業のIT部門をターゲットとしたレンタルサーバーだからといえますね。
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Zenlogicはこんな人にオススメ
Zenlogicは、個人事業主にも使いやすいレンタルサーバーですが、特に中小企業の担当者の方にオススメできます。
専門のIT部門がなく、通常業務と兼任しながら急にホームページ運用を任されるケースも多い中小企業。
事前の専門知識もなく、使える時間もコストも限られてきますよね。
その点、Zenlogicはサポートも充実していて、365日対応してくれる無料の電話サポートが用意されています。土日祝日も電話で質問できることは、やはり安心感が違ってきますね。
また、希望すれば作業を代行してくれるサービスも用意されています。
- 他業務を兼任する中小企業のIT担当者
- VPSを管理できるほどの専門知識は持っていない担当者
- アクセスの変動があるサイトを運営する中小企業
- 規模を急激に拡大していく予定のサイトを立ち上げる中小企業
Zenlogicのレビュー
Zenlogicを利用するメリットは大きく2つ。
1つ目は「マネージドVPS」である点。運営元のファーストサーバがサーバーを管理してくれるので、共用サーバーの感覚でVPSを利用することができます。
2つ目は「クラウド型」である点。上位プラン・下位プランの間を自由に行き来することが可能です。これにより、初期段階ではコストを低く抑えて、サイトの急激な成長シフトにあわせてサーバーのスペックを強化することが可能になっています。
また、平日・土日祝日問わずの365日無料電話サポートも魅力のひとつといえるでしょう。
その他、独自SSL証明書とデータベースの無制限使用や、3冗長保管されるバックアップなど、法人利用に求められるパフォーマンス・安定性・拡張性を持ったVPSです。
しっかりとしたWebサイト運営を行う際の基盤となれるサーバーですね。
逆にいうと、個人ユーザーにとってはスペックがありすぎるかもしれません。
Zenlogicはエントリープランである「プラン1」でも月額2,970円です。
個人事業主の規模感であればwpXクラウドの「グレードA(月額500円)」の方がお得といえるでしょう。
クラウド型レンタルサーバーで、用途をWordPressサイト運用に絞っているのであれば、wpXクラウドもひとつの選択肢として考えてみてください。
Zenlogicのまとめ
Zenlogicのまとめです。
- 管理運営を任せられるスケーラブルマネージドサーバー
- vCPU・メモリに応じたスケーラブルな料金体系
- 大容量・高速ネットワークのYahoo! JAPANのIaaS型クラウド基盤を採用
- 無料独自SSL証明書やCDNのオプションサービスで円滑なサイト運営が可能
- 365日対応してくれる無料電話サポートあり

中小企業でVPSを検討しているなら、有力な選定候補となるマネージド仮想専用サーバーです。
